6月 26, 2007 | In: research

総務省謹製「平成18年通信利用動向調査」の数字がよくわかりません

CNET JAPANに掲載されていた「ケータイだけでインターネットを利用するユーザーの実態調査(上)–「今後PCも利用したい」が55%」 を読んで、はてな?と思ったのですが。


ここで引用されていた、総務省発表の平成18年通信利用動向調査第1章の「インターネット利用状況調査」によりますと、

個人のインターネット利用端末については、パソコンでの利用が前年から1,454万人増加(22.0%増)して推計8,055万人に達したのに対し、
携帯電話等の移動端末利用者は推計7,086万人(2.4%増)と微増。 平成18年通信利用動向調査 p2.より

ということでパソコンからのインターネット利用者数は8,055万人とのこと。日本の人口が約1億2700万人なので約63%ということですね。


ところが、続いて第3章「情報通信機器の利用状況」を読むとこんな記述が・・・

全体では、携帯電話利用率(70.8%)がパソコン利用率(55.6%)を15.2ポイント上回っているが、世代別に見ると「6〜12歳」のみ約30ポイントの大差でパソコン利用率が上位。
平成18年通信利用動向調査 p10.より

一応、どちらの数字も「世帯構成員」を対象とした調査らしいのですが。


これを素直に読むと


日本の人口の7.4%はパソコンを利用していないが、インターネットはパソコンから利用している


ということに・・・


私が読み間違えてるんでしょうか?誰か教えてください(><)

  • AAA

    確かに・・・。
    ちょっと考えてみたけど難しかったです。

    設問の仕方によって、このような論理的誤差みたいなものがでてしまう可能性はあると思います。

    たとえば、「普段パソコンでインターネットを利用したことがある」なら、今まで友人宅などで一度利用したことがある人も「はい」にしてしまう。

    しかし、「普段パソコンを利用している」とすると、その人たちは「いいえ」と回答してしまう。この誤差が7.4%ある・・・。

    同じレベル感で質問するには、前者を「普段パソコンでインターネットを利用している」としなければなりません。

    しかし、こんな単純なミスを総務省がしているとも思えないので、何かしらのミスなのだと思うのですが・・・。
    難しいですね。

    母体数をどこかで間違えている可能性とかもありますよね。

    年金でもわかるようにお役所仕事は粗があるような気もします。

  • uddy

    >AAAさん
    コメントありがとうございます。

    確かに設問による誤差というのはあり得ますね。

    あと、今読み直して思いましたが、「インターネット利用状況調査」と「情報通信機器の利用状況」調査を別々に行っているならそもそも統計の誤差の範囲に収まるような気もしてきましたです・・・