白田秀彰先生の魂の叫びを聴いて

今更ですが、先週金曜に行われたthinkcopyrightのトークイベントvol.3「コミケ、2ちゃんねる、はてなセリフと作家と著作権」について。 このイベントについては、はてブ界隈で既に上がっている通り、総統こと白田先生の素晴らしい演説があった(マジで泣いた)わけですが、その全文はこちらで読んでいただくとして。

平成十九年六月十五日白田秀彰演説記録 まず、↑の演説記録について私の記憶を頼って、若干の捕捉を。大筋には全く影響ない部分ですが、個人的に感動した箇所の言い回しがちょっと気になったので。

私はその研究に5年かけたんだ。貴重な若い時間を費やしたんだ。

ここは

私は5年間研究して、やっと真実だと思えるものを掴んだんだ!貴重な若い時間を費やして。

みたいな感じでした(←あいまいw)
でも、この「掴んだんだ!」ってところで私はまずグッときてしまったわけで。
それから

いいですか… 社会のほとんどの人が「著作権は天才の権利だ」と信じて、それを強化拡大しようとする側にいるとき、シーソーは、圧倒的に権利強化の側に重く傾く。そのとき、たとえ100mの空高くはじき飛ばされようと、誰かがシーソーの反対側に立たなければ均衡など維持できないではないですか。

ここの後半は

しかし、たとえ100mの空高くはじき飛ばされようと、私はシーソーの反対側に一人でも立ち続けますよ。

とか言ってた気がします。「誰かが立つ」んじゃなくて「自分が立つ」という意思表明をされていたという記憶が。 まあ、記憶なんていうのは曖昧なものなので、私の脳内で勝手に変換されているという可能性もありますので、あくまでこういう風に受け取った人もいる、位に捉えていただければ幸いです。
それから不幸な誤解 を招いてしまったCNET高瀬さんの記事 についても少しだけ。

イベント内で中心話題のひとつとなったYouTubeについては「他人の著作物をそのままアップロードしているだけで、何らクリエイティブ活動とは認めら れない」とバッサリ。
「本来は(パッケージ商品の購入など)お金を出して楽しむべきコンテンツを無料で視聴するなどという下品なことはやめるべき。単なる コピーだけでは何の発展性もない」と日本でのYouTube需要そのものを切り捨てた。

こちらについては既に半可思惟:プチ白田先生祭のまとめ で触れられていますが、

白田先生がクリエイションの増大を可能とする制度に関心があり、できる限りファン活動からオリジナル・クリエイションへ誘導できないかという問題意識を持っているという話をされた後で、CNETの記者さんが「YouTubeにテレビ番組をアップするような行為についてはどう思うか?」と尋ねたため、白田先生は「他人の著作物をそのままアップロードしているだけで、何らクリエイティブ活動とは認められない」と答えていました。 つまり、YouTubeやニコニコ動画に投稿されているMADやFlashなどのファン活動が新たな創作につながるものだということは前提で、いわゆるデット・コピーのような著作権侵害行為は「何の発展性もない」と述べたのです。


ということです。更に一点だけ付け加えるなら、白田先生は上記の「他人の著作物をそのままアップロードしているだけで、何らクリエイティブ活動とは認められない」発言をされた際、「他の方法で入手困難な(不可能な?だったかも)コンテンツならまだしも…」というような留保をされていたように記憶しています。

デッド・コピー的なYouTubeへのアップロードですら、例えば現在商業的に流通しておらず、将来的にも流通する可能性が薄いコンテンツについては一定のルールのもと公開するなら新たな創作につながる行為として意義を認めうる、という立場なのかなと推測したのですが、それはまあ推測ということで。

さて、ここまでが長い前置きで、実は私が忘れないうちに書いておきたかったのは「著作権」と「表現の自由」の関係についてのメモです。

今回のトークイベントを聞いて、初めて自分の中で話がつながった気がしたので。

まず、基本的人権の一つとして「表現の自由」というものがあります。これは原則的に守られなければならないものなので、日本においては憲法21条で

「集会、結社及び言論、出版その他一切の表現の自由は、これを保障する」

と定められています。一方で、この「表現の自由」は他の基本的人権と同様に、その濫用によって他者の人権を侵害してはならないものです。

この濫用を規制するために「名誉毀損」「誹謗中傷」「営業妨害」「プライバシーの侵害」などの概念があるわけです。

さて、ここで「著作権」を出してみますが、英米法では著作権は功利的・便宜的なものとして捉えられます。

つまり、著作物の独占的利用権を与えることによって、著作者に正当な利益が分配されることを促し、その結果として創作活動へのインセンティブを高めるために政策的に設定した権利ということです。

これに対して大陸法では、著作権を著作者の自然権ととらえて、著作者の人格的利益を保護することを目的に著作権法というものがあるということです。

では、英米法と大陸法で概念が違うことで「表現の自由」との兼ね合いはどうなるのか?

英米法の概念ならば「表現の自由」は人権であり自然権です。これに対して「著作権」はあくまでも便宜的なものなのですから、この二つの権利が干渉する領域においては著作権の行使できる範囲は最小限度にとどめるべきだということになります。

しかし、大陸法の概念では「著作権」もまた自然権なのですから、どちらが多く譲るというものではありません。

・・・なんだか断定的に書いてしまいましたが、私は法学についてはド素人なので、上記のメモには突っ込み所が満載の可能性が高いです。もし詳しい方がこのページを通りかかることがありましたら、間違い・不正確な部分などご指摘いただければ幸いです。

ちなみに、白田先生は「著作権」を「表現の自由」に対する「制約」と表現されていました。これはちょっと新鮮でした。

個人的には、著作権というものの扱いについては、やはり英米法の方がなじむように思えます。

これは著作物の創作活動をどのように解釈するかというのが分かれ目になる気がしますが、私は創作活動、すなわちアウトプットはインプットに相当の部分規定されると感じています。

手塚治虫は素晴らしい漫画家ですが、例えば彼が500年前に生まれていたとしたら、彼の作品は確実に違ったものになっていたはずです。

日本ではなく別の国に生まれた場合も同様でしょう。

私にとって創作活動のイメージは、膨大な情報が創作者というフィルターを通して変換されて放出される、というものなので(フィルターの善し悪しはもちろんありますが)フィルターだけでは何も産み出し得ない、と思ってしまうのです。

ですから、大陸法の解釈を聞いていると、どうしてもしっくりこないんです。

著作権法については、いろいろ動きがあると思うので、これからもヲチしていく所存です。

「ご近所よりもネット」なんですか?

産経新聞の連載企画「溶けゆく日本人」で『ご近所よりネット 人間関係の不全』という記事が掲載されていました。

この記事の流れを要約すると

1. 「自分さえよければいい」「人とのかかわりを持ちたくない」という人々が増えているのではないか。

2. 地域社会とのかかわりが希薄になった結果、孤独死が増えている。

3. 地域コミュニティーが崩壊し、コミュニケーション能力が著しく低下した子供も増えている。

4. わずらわしい人間関係を避け、自分にとって心地よい関係だけと付き合う傾向は、インターネットと親和しながら、すべての世代に広がっている。

5. 家や共同体(国)の繁栄を目的とした伝統的価値観が崩壊した結果、唯一の価値が自分になったのだ。

というようなことのようで。

えーと、結局どうすればいいって話なんでしょうかね?
「家や共同体(国)の繁栄を目的とした伝統的価値観」を取り戻せと仰りたいのでしょうか。
無理だと思うんですよ、それは。

世界は個人をエンパワーメントする方向で動いているわけですから、この時代に生きる人々がその世界に適応しようとすれば「伝統的価値観」とやらを持ち続けるのはコストが掛かりすぎるのです。

そして、「自らがよりよく生きるために新しい価値観を造り上げていく」という行為は

鎌倉時代の武士が『一所懸命』を心掛けたように

戦国時代の武士が『下克上』を掲げたように

明治時代の国民が『富国強兵』の掛け声に付き従ったように

私たちのご先祖さまたちが、それぞれの時代、社会の中で、もがき苦しみながらやってきたことでありましょう。

私には、この日本という国がまがりなりにも今まで滅びず、むしろ繁栄してきたという歴史は、これまでご先祖さまたちが時代の変化にちゃんと対応してきた証に思えるのです。

だから、もし私がなにかしらの伝統を受け継ぐのならば、たかだか100年、200年程度の歴史しかない「家や共同体(国)の繁栄を目的とした伝統的価値観」よりも、その時々の状況に応じて外からの刺激を内に取り込む柔軟性を忘れないように心がけたいのです。

さて、そんな大きな話はさておき、上記の産経新聞の記事で違和感を持ったのは「ご近所よりネット」という表現です。

「ご近所」と「ネット」というのは相反する概念なんでしょうか?

私は実は成人後にご近所付き合いというものをほとんどしたことがありませんでした。
2年前まで神奈川の実家にいましたが、職場はもっぱら都心で通勤時間は片道1時間半。

終電で帰ることも多かったし、近所の人なんてせいぜい両隣の家の方々くらいしかわかりません。

一人暮らしをはじめた最初の場所でも、結局2階に住む大家さん一家としか近所付き合いらしきものはしませんでした。

そんな私が最も「ご近所付き合い」をちゃんとしているのは、今の住処に引っ越してきてからです。

そして、今の住処がこれまでとどう違ったかといえば、たまたまmixiの地元コミュニティが栄えていたというだけです。

オフ会に行ったら近所の人たちがいて「買い物はどこでするとお得だ」とか「駅前のパスタ屋はランチが安くておいしい」とか色々教えてくれるのです。

いま私が所属しているコミュには地元の区議さんもいて、すっかり仲良くなった私はこないだの選挙では手伝ったりしちゃいました。

現実問題、みんな忙しいのです。仕事をしている人間はそんなに地元にいないのです。

いるのは職場とかその近辺です。

地元の飲み屋に飛び込んでみるという手はあるかもしれませんが、私は人見知りなのでそういうところで知り合いをつくれる自信はありません。
そういう人見知りじゃない、コミュニケーション能力がある子を育てられないのが問題なのだ、という意見もあるかもしれません。
しかし、それはまた別の話です。詐欺や誇大広告にあわないようにリテラシー教育をしましょう、というのと詐欺にあった被害者を救済する仕組みをつくりましょう、というのはどちらが正しいかといった話ではなく、どちらも必要な取り組みのはずです。

そして、地域コミュニティを再生するための仕組み、インフラとして、ネットは使い道があるわけです。

非同期で複数の人間とコミュニケーションをとれるツールとしては、今のところチャンピオンの座にあるといってよいでしょう。

利用すればいいじゃない

地域コミュニティ、いいと思いますよ。昔ながらのご近所さんとの関わり方が難しい状況になっているのなら、新しい関わり方をつくればよいのでしょう?

「みんな自分勝手になった」というけれど、昔みんなが自分勝手でなかったとするならば、それは自分勝手では生きていけない時代だったから。

今は自分勝手でも生きていける時代になってしまったのだから「一人で生きていきます」という人だって当然出てきます。

それはよいとか悪いとかではない、そこにある「状況」です。

でも一方で、近所の人と顔が見えるコミュケーションをとりたい人だってたくさんいると思うのです。それもまた「状況」です。

地域コミュニティがあった時代から、ない時代に移るのではなく、地域コミュニティに入るか入らないか、入るとしてどの程度関わるか、それを一人ひとりが自分で決められる時代になるだけのことです。

それは、結構いいことじゃないですかね?

ネットは自分勝手に生きたい人にも、ご近所付き合いしたい人にも有用なツールです。

匿名で2chにカキコして戯れるのも、mixiのオフ会でリアルの友達をつくるのもネットに変わりはありません。

だから、そろそろマスコミの人たちものっかってくれないかな。

「ご近所よりネット」だけじゃありません。

「ご近所もネットから」ってこともあるんです。

もごもご、スタート1週間でオフ会開催が決定

 先週から参加中のミニブログチャット掲示板(もはや何と説明したらいいのかわからないw)「もごもご」 で、「第一回ポッキーゲーム付き合コンという名の飲み会もひょー=3オフ」
通称「ポッキーオフ会」の開催が昨日5月16日に決定しました。

5月9日のサービスローンチからちょうど1週間です。流れがはやいなあ。

 

開催に至った、おおまかな流れとしては

まぃまぃ まぃまぃ >>36653 あらすじを説明すると…「ちゅーいいよねー」→「はぐもいいよねー」→「よし、じゃあ飲むか」ってことです(何かが違う 

だそうですw

基本的に、イベント開催準備なんて用途には向かないサービスのはずなのですが、参加者は各自のプロフィールで登録できる「もごワード」に「ポッキーオフ会」 というワードを追加する、というルールを作ることによって参加表明人数の把握を行うなど、Web2.0系サービス特有の「サービス提供者の予想しない使い方」を駆使して絶賛準備中の模様です。(さすがにもごもご内の機能だけでは限界があるのでmixiのイベント機能も併用している状態ですが)

「Timelog」 「haru.fm」 なども合わせ、国産のtwitterフォロワーが先週あたりに一気に出そろったわけですが、横目で眺めているかぎりでは、この「もごもご」が一番中毒度が高そうな雰囲気です。

やはりコミュニケーション支援機能の充実という付加価値の付け方が今のところはうまく回っている印象を受けます。

先週書いたエントリ の通り、mixi脅かすくらいまで伸びていってくれるとおもしろいんですけど。

ちなみに、もごもご「ポッキーオフ会」の開催日は少し先なので、今からでも「もごもご」をはじめて、もごワードに「ポッキーオフ会」を登録・オフ会スレに書き込みすればまだ間に合います。

興味ある方がいらっしゃいましたら是非!

http://mogo2.jp/comment/show/36653

詳しい経緯を知りたい方は↑をどうぞ。

お気に入りって凄いかも。はてブユーザー間の情報伝播を追跡してみる

昨日書いた「もごもごはtwitterではなくmixiキラー」がはてなブックマークに捕捉されたようで、ブログ開設2日目にして一瞬だけ(だいたい昼の11時〜15時くらいまで)アクセスが跳ね上がりました。昨日1日で 473UU、641PVです。

如何せんwordpressの使い方がわかってなくて、未だプロフィールやアーカイブすら表示できてない状態なので、まだ知り合いにも開設を知らせていないのですが、そんなブログのエントリを見つけ出してしまうはてなブックマークの集合知の力、恐るべしデス。
デスが、いったいどうやって発見されたのかがさっぱりわからなかったので、ちょっと追っかけてみました。
なにせまだYahoo!にもGoogleにも見つけてもらってないわけですし、どうやってこのページ見つけたん?て思ってしまいます。

まず、このブログのアーカイブを作りたかったので、エントリをアップした時点でセルフブックマークをしています。これで1user。

そして、昨日は初めてトラックバックというものを使ってみたのですが、その送り先エントリ戦国ミニブログ時代を制するのはもごもごかもしれない。」のブログ主、fk_2000さんもはてなユーザーだったらしく「被言及」タグつきでブクマされていたので2user。

3番目にブクマされたのがyumizouさん。この方はトラックバックを送った「戦国ミニブログ〜」をブクマしており、且つfk_2000さんをお気に入りに入れていたので、表示されたトラックバックかお気に入りのどちらかを見て当該エントリに辿り着かれたのではないかと推測します。これで3user。

4番目はzenibutaさん。こちらもyumizouさん同様、「戦国ミニブログ〜」をブクマしてらっしゃいましたが、fk_2000さんをお気に入りには入れてなかったので、トラックバックをご覧になったかあるいはこの時点で注目エントリに上がっていたのを発見されたか、のどちらかなんでしょうかね。

5番目はnitoyonさん。全然関係ないですが、お気に入りのページがカッコいいですね。この方は「戦国ミニブログ〜」はブクマされてないですが、fk_2000さんをお気に入りに登録されてるので、そっち経由かな。5userになると注目エントリの敷居を上げているユーザーにも届くようになるから、この辺からは雪だるま式になりそうです。

こうして見ると、はてブのお気に入りが意外に情報の伝播経路として機能している可能性が見えてくるんですが気のせいでしょうか。
以前、はてなCTOのnaoyaさんが「お気に入りをもっと使いこなして!」(うろ覚え)みたいなことを言って、それが元で「お気に入り機能が有効活用されているか」な議論が一時はてな界隈で盛り上がってた記憶があるんですが、その時は大勢として「使いづらい・あんまり活用できてない」的な人が多かった印象があったので、「意外に」感じてるんですが。

まあ、「もごもご」だの「twitter」だのが入ってるタイトルをクリックするような方々ははてブユーザーの中の一部に過ぎないという可能性もありますので、他の方の事例も見てみたいところではあります。

でも、もし今後「お気に入り」の情報伝播機能の有効性が認められるのであれば、「はてブユーザーのブログにトラックバックを打つ」という行為が日本におけるリンクベイティングの手法の一つとして生まれてくるかもしれないですね。

もごもごはtwitterではなくmixiキラー

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Dragon Fieldの作った、ミニブログSNS?「もごもご」が面白いです。
そして深夜2時にして異常な速さで流れるスレ・・・もしや、次にくるのはコレ?

昨日ネットランダムさんのこちらのエントリを読んで初めてその存在を知り、仕事の合間を縫って登録してみたんですが、私はどうやらtwitterよりもこちらの方が好みのようですね。

twitterともごもごの違いはどこにあるかというと、それはひとえに個となるのを求めるか、人との絡みを求めるか、という部分にあるような気がします。

twitterは最初ひとりぼっちで寂しい。

虚空に向けて独り言をつぶやいているような気分になります。
ブログにtwitterのアドレスをのっけてる人を見つけてはちょぼちょぼFrend増やしたりして。
ゆるく気軽にコミュニケーションとか言っても、誰もいないところで気軽に独り言をつぶやくのは意外に気軽じゃない気がします。

そこにいくともごもごは懇切丁寧であります。

みんなの広場に行けばしりとり大会やってるし、コメント単位でレスもつけれるし、てきとーに好きなこと・興味のあることをキーワードに入れておけば勝手にタグになって同じ趣味とかご近所さんを紹介してくれるわけです。
誰かがお題を出せば、テーマ別掲示板に早変わりです。

とにかくユーザーの発信した情報をありとあらゆる角度からつなぎ合わせている印象を受けます。
サービスの根っこにあるコンセプトとしては、むしろmixiの後継者なのかもしれません。

twitterをはじめてからmixiにログインしている時間が減ったという声が最近いくつかのブログで聞こえてきていましたが、むしろmixiのメインユーザーとの親和性を見るならば、もごもごの方が本命になる可能性もありそうに思えます。

あ。
その場合、twitterはorkutってことになるのかな?

アルファブロガーはネットの神となり、ソーシャルメディアは天使の大軍となるのか?

先月下旬、4月23日にアルファブロガー真性引き篭もりさんが1つのエントリーを上げました。
タイトルは
人様のブログのエントリーを全文パクってブログを無数に作成し、誘導とSEOに利用したインターノウス株式会社の中舘宏輔は即死死ね。
というなかなか刺激的なもの。

内容については、タイトルのまんまです。このエントリは大層な評判となり、はてなブックマークをはじめとする多くのソーシャルブックマーク、ソーシャルニュース、ブログなどで取り上げられました。


ちなみに私がこのエントリーを読んだのは、公開された翌日のことです。
その時、↑のエントリに記載されていた、「中舘宏輔」のGoogle検索の結果に飛んだら、既にこの真性引き篭もりさんのエントリがしっかり上位に組み込まれているのを発見。私はその検索ページをNewsingに「 アルファブロガーを怒らせるとこうなります」というタイトルでアップし、これも獲得ポイントが800ptを超える人気トピックとなりました。

この時点で「中舘宏輔」をキーワードに検索した際のGoogleの検索件数は29件(まさかこんなことになるとは思ってなかったので、キャプチャ取ってなかったのは大失敗!)。

それから2週間が経過しまして、ふとどうなったかと思って今日検索してみたら・・・

中舘宏輔 の検索結果のうち 日本語のページ 約 18,500

約2週間で600倍に膨れ上がっております。
ついでにYahooでも検索してみました。
http://tinyurl.com/yskmj2

こちらでは5月8日現在で1,670件と一桁違いますが、それでも激増していることに違いはありません。
しかもYahooの場合、燦然と1位に輝いているのは、
はてなブックマークのタグ「中舘宏輔 」 ・・・

さて、それではここでGoogleとYahooで「中舘宏輔」というキーワードで検索した場合のそれぞれ1位から10位までを見てみましょう(2007年5月9日時点での検索結果)。

Google(1〜10位)

代官山散策 – ベンチャー社長ブログ(ドリームゲートの起業家ブログに中舘さんがコメントを書き込んだもの) 

真性引き篭もり/entry(真性引き篭もりさんの元エントリ)
 

人様のブログのエントリーを全文パクってブログを無数に作成し、誘導と …(Choixからの真性引き篭もりエントリへのリンク) 

はてなブックマーク – 真性引き篭もり – 人様のブログのエントリーを …(はてなブックマークからの真性引き篭もりエントリへのリンク) 

はてなブックマーク – te2889のブックマーク / 2007年04月25日

インターノウス、ミスタージョブス公式ブログ(中舘さんの公式社長ブログ) 

国境を越えろ(gooブログからの真性引き篭もりエントリへのトラックバック)

PixNews:人様のブログのエントリーを全文パクってブログを無数に作成し …(PixNewsからの真性引き篭もりエントリへのリンク) 

Yahoo!みんなのトピックス – トピック詳細 – 人様のブログのエントリー …(Yahoo!みんなのトピックスからの真性引き篭もりエントリへのリンク)

「真性引き篭もり/人様のブログのエントリーを全文パクってブログを …(Taggyからの真性引き篭もりエントリへのリンク) 

Yahoo(1〜10位)

はてなブックマーク – タグ 中舘宏輔


Shikalog(はてなダイアリーからの真性引き篭もりエントリへのリンク、なのかはちょっと不明。中舘宏輔に関するリンク・記述は見当たらず)


忘却防止。 – ブログの閉鎖で感じる虚無感(はてなダイアリーからの真性引き篭もりエントリへのリンク)


ミスタージョブスというIT専門の求人情報サイトを作った社長のblog …(中舘さんの非公式?ブログ)

人様のブログのエントリーを全文パクってブログを無数に作成し、誘導とSEO …(Choixからの真性引き篭もりエントリへのリンク)


インターノウス、ミスタージョブス公式ブログ(中舘さんの公式社長ブログ)


「盗作」に関連した写真、動画、ブログ、2chスレッド – はてなRSS(「盗作」をキーワードにしたはてなRSSからの真性引き篭もりエントリへのリンク)


Yahoo!みんなのトピックス – トピック詳細 – 人様のブログの …(Yahoo!みんなのトピックスからの真性引き篭もりエントリへのリンク)


PixNews:人様のブログのエントリーを全文パクってブログを無数に作成 …(PixNewsからの真性引き篭もりエントリへのリンク)


無謀ドライバー続出…台湾も飲酒運転など追放へ – Choix …(Choix・・・なんだけど、特に中舘宏輔に関する記述・リンクは見当たらず)

Google、Yahooともに10位までのうち8件を真性引き篭もりエントリと、それに対するソーシャルブックマーク、ソーシャルニュース、ブログからのリンクが占めています(厳密に言うとYahooにはつながりが見つからない記事が2件あるのですが)。


(余談ですが、こういうケースでGoogleとYahooの検索結果を比較すると、SEOやってる人なんかは有益な情報を見出せそうな予感)
で、こちらの中舘さんが代表を務められているインターノウス株式会社というのは、「ミスタージョブス 」という求人サイトを運営されているわけです。
当然ながら求人サイトということはこれから企業に新規営業をガンガン掛けて行かなければならないはずです。

ちなみに、私は会社では人事をやっているのでそういう営業電話がよく掛かってくるのですが、こういう新興の自分が知らないサイトの場合、とりあえずその場で検索してみるんですよね。
そんなシチュエーションで人事担当が検索したページが
こんな感じ だったとしたら・・・営業さん、お気の毒にとしか言いようがありません。(ただ、今回のケースは自業自得としかいいようがないので同情しがたいわけですが)

もちろん、今回の事例はアルファブロガー「真性引き篭もり」の力が凄かったから、というだけが原因ではないでしょう。

そこに書かれていたインターノウス株式会社の行為があまりにひどく、かつネットユーザーの忌み嫌うスパムに関するものであったことが多数のブックマーク・ピックアップを呼び込んだことは想像に難くありません。

しかし、この告発を行ったのが、いわゆるアルファブロガー級のブログでなかったなら、やはり短期間でここまでの広がりを見せることはなかったように思われます。

そして、この情報伝播を加速させたのが、ここ1年程の間に雨後の筍の如く乱立したソーシャルブックマーク・ソーシャルニュース系のサイト達であると言えるでしょう。

あたかも神が不信心者に罰を与えんがために杖を振り上げた瞬間、周りを取り巻く天使の大軍が襲いかかってくるが如く、スパマーとはいえ曲がりなりにも企業法人のネット上での評価が、たちまちドン底へと突き落とされたのです。
アルファブロガー+ソーシャルメディア、このコンボはあまりにも強力に思えます。
ただし、この神と天使の大軍は、あくまでも小さな世界での影響力しか持ち得ていないことに留意しましょう。
彼らは今後、もっと強大な力と戦わなければならない可能性があるのです。
その戦いの話は、またの機会に。